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医療ダイエットは保険適用される?条件とは
- 公開日
- 2024.10.21
- 更新日
- 2024.10.22
※このコラムは一般的な医療ダイエットについての内容を掲載しています。 当院の内容と若干違いがある可能性がございますので、ご了承ください。医療ダイエットは効果的な痩身方法として注目を集めていますが、その費用が気になる方も多いでしょう。本記事では、医療ダイエットの保険適用の条件や適用される治療法について詳しく解説します。また、肥満外来と医療ダイエットクリニックの違いや、医療ダイエットを選ぶ際の注意点についても触れていきます。保険適用の有無によって受けられる治療内容や費用が大きく異なるため、正しい知識を持って適切な選択をしましょう。
目次
医療ダイエットが保険適用になる条件
医療ダイエットが保険適用になるかどうかは、患者の状態や治療の目的によって異なります。一般的に、単なる美容目的のダイエットは保険適用外となりますが、健康上の理由で減量が必要な場合には保険適用になる可能性があります。
BMIの基準
医療ダイエットが保険適用になる一つの基準は、BMI(Body Mass Index)です。BMIは体重(kg)を身長(m)の二乗で割って算出します。一般的に、BMIが35以上の高度肥満(3度以上)の場合、医療ダイエットが保険適用となる可能性が高くなります。
肥満に関連する疾病がある
BMIが25以上で、かつ肥満に関連する疾病がある場合も医療ダイエットが保険適用となる可能性があります。これらの疾病の治療や予防のために減量が必要と判断された場合、医療ダイエットが治療の一環として認められることがあります。
保険適用対象の可能性がある肥満関連疾患には、2型糖尿病、高血圧症、脂質異常症、冠動脈疾患、睡眠時無呼吸症候群、変形性関節症などがあります。保険適用の医療ダイエットの種類
保険適用の医療ダイエットの種類について詳しく解説します。
食事指導
管理栄養士による栄養指導が保険適用となることがあります。カロリー制限、栄養バランスの改善、食事記録の指導、適切な食品選択の指導、調理方法の指導などが受けられます。尚、初回の指導は30分以上、2回目以降は20分以上の指導を受けることが多いです。
運動指導
医師や理学療法士による運動指導も保険適用の対象となる場合があります。患者の状態に合わせた適切な運動プログラムが提供されます。有酸素運動、レジスタンス運動、ストレッチングなど日常生活における活動量増加の指導などが含まれます。
薬物療法
BMIが35以上の高度肥満の場合、食欲抑制剤であるマジンドール(商品名:サノレックス)が保険適用で処方されることがあります。ただし、使用期間は最大3ヵ月までと制限されています。サノレックスは1日1回、食前に服用し食欲中枢に作用して食欲を抑制します。ただし、依存性があるため長期使用は避け、吐き気や口の渇き、睡眠障害、便秘などの副作用にも注意が必要です。
漢方治療
肥満に関連する症状の改善を目的とした漢方治療も、保険適用となる場合があります。代表的な漢方薬には、防風通聖散、防已黄耆湯、大柴胡湯などがあり、患者の体質や症状に合わせて処方されます。
保険適用外の医療ダイエットの種類
美容目的の医療ダイエットは一般的に保険適用外となります。以下のような施術は自費診療となります。
脂肪冷却
脂肪細胞を冷却して破壊する施術です。メスを使用しない効果的なダイエット法ですが、保険適用外となります。1回の治療で約20%の脂肪細胞を減少させる効果があり、治療時間は部位によって30分から1時間程度です。脂肪細胞そのものを体外に排出するためリバウンドが少ない点も特徴です。痛みが少なく、ダウンタイムもほとんどありませんが、効果が現れるまでに1〜3ヵ月程度かかる傾向にあります。
脂肪溶解注射
脂肪を溶解する薬剤を注射する方法で、部分痩せに効果的ですが、これも保険適用外です。脂肪細胞を直接破壊し、顔やボディの細かい部分の脂肪にも対応可能です。即効性があり、施術直後から効果を実感できる場合もありますが、複数回の施術が必要な場合が多いです。
GLP-1製剤
食欲抑制効果のあるGLP-1製剤(リラグルチドなど)は、糖尿病治療では保険適用されますが、単なるダイエット目的では適用外です。食欲を抑制し、満腹感を持続させる効果がありますが自己注射で投与する必要があり、副作用にも注意が必要です。
高周波やレーザーを用いた施術
ハイフ(HIFU)をはじめとする高周波やレーザーを用いた痩身施術も、美容目的では保険適用外となります。脂肪細胞の減少だけでなく、肌の引き締め、コラーゲン生成などの効果も期待できます。メスを使用せず、比較的短時間で行えるのが特徴ですが、効果の個人差が大きいことも注意が必要です。
肥満外来と医療ダイエットクリニックの違い
肥満外来と医療ダイエットクリニックは主に「目的・施術・費用」が異なります。肥満外来と医療ダイエットクリニックの違いを理解した上で、自分に合った施術を選びましょう。
治療目的の違い
肥満外来は主に健康改善を目的としているのに対し、医療ダイエットクリニックは美容的な目的も重視しています。肥満外来では肥満関連疾患の予防と治療、健康的な体重の維持、生活習慣の改善を目指します。一方、医療ダイエットクリニックでは体型の改善、部分痩せ、美容的な満足度の向上を目的としています。
施術の違い
肥満外来では主に保険適用の治療法が提供されます。食事指導、運動指導、薬物療法、生活習慣の改善指導などが一般的です。医療ダイエットクリニックでは自費診療の施術も多く行われています。クリニックに寄って取り扱いは異なりますが、脂肪冷却、脂肪溶解注射、高周波治療、レーザー治療、GLP-1製剤の投与などが挙げられます。
費用の違い
肥満外来は保険適用のため比較的低コストですが、医療ダイエットクリニックは自費診療が中心のため、費用が高くなる傾向があります。肥満外来では、例として初診料が2,000円〜5,000円程度、再診料が1,000円〜3,000円程度、薬剤費(保険適用の場合)が数百円〜数千円程度です。一方、医療ダイエットクリニックでは、例として脂肪冷却が1回50,000円〜150,000円程度、脂肪溶解注射が1回20,000円〜100,000円程度、GLP-1製剤が1ヵ月50,000円〜100,000円程度となることがあります。ただし、これらの費用はクリニックによって大きく異なる場合があります。
医療ダイエットを選ぶ際の注意点
医療ダイエットを受けると、ただ痩せるだけでなく健康面も改善できたり、リバウンドがしにくかったりとメリットがたくさんあります。ただし、時間とお金もかかるので、契約前に以下の注意点に気を付けましょう。
保険適用の確認
自身の状態が保険適用の条件を満たすかどうか、事前に医療機関に確認することが重要です。現在のBMI、肥満関連疾患の有無、過去の治療歴、生活習慣の状況などを確認しましょう。
費用の比較
医療ダイエットで自費診療を選択する場合は、複数の医療機関で費用を比較検討することをおすすめします。使用している薬剤やマシンによって料金は異なります。同じ施術であっても薬剤の使用量などでも料金は異なるので注意しましょう。
また、モニター価格やキャンペーンを実施しているクリニックは比較的費用が抑えられる傾向にあります。コストパフォーマンスを高く医療ダイエットを受けたい方は、キャンペーンなども積極的にチェックしましょう。安心できるクリニックを選ぶ
どの施術を選択する場合も、安全性と効果について十分に理解し、納得した上で受けることが大切です。カウンセリングでは親身になって相談を受けてくれるか、起こりうる副作用とその対処法、施術後のケア方法もしっかりと説明してくれるかなどを確認すると良いでしょう。
また、自分が希望する治療法を取り扱っていて、医療ダイエットの実績があるクリニックを選ぶこともおすすめです。まとめ
医療ダイエットの保険適用はBMIや関連疾患の有無によって判断されます。健康上の理由で減量が必要な場合は保険適用の可能性がありますが、美容目的の施術は自費診療となるので注意しましょう。肥満外来と医療ダイエットクリニックでは、提供される治療内容や費用が大きく異なるため、自身の目的や状態に合わせて適切な選択をすることが重要です。
医療ダイエットを検討する際は、保険適用の可能性を確認し、自費診療の場合は費用を比較検討しましょう。また、施術の安全性と効果について十分に理解し、必要に応じて専門医に相談することをおすすめします。適切な医療ダイエットを選択することで、健康的かつ効果的な減量を目指すことができるでしょう。よくある質問(FAQ)
医療ダイエットの保険適用条件はどのようなものですか?
一般的に、BMIが35以上の高度肥満、またはBMIが25以上で肥満関連疾患(2型糖尿病、高血圧症、脂質異常症など)がある場合に保険適用の可能性があります。ただし、詳細な条件は個々の状況によって異なるため、医療機関に確認することをおすすめします。
保険適用される医療ダイエットの具体的な内容は何ですか?
保険適用される医療ダイエットには、食事指導、運動指導、薬物療法(高度肥満の場合)、漢方治療などがあります。基本的に保険適用の治療は医師の判断に基づいて患者の体質ごとに計画されます。
医療ダイエットの費用はどのくらいかかりますか?
費用は治療内容や医療機関によって大きく異なります。保険適用の場合は通常の診療費と同様ですが、自費診療の場合は施術の種類や回数によって数万円から数十万円程度かかることもあります。詳細は各医療機関に確認しましょう。

院長 / 医師
平沼 正明
- 氏名
- 平沼 正明
- 役職
- エミナルグループ院長
- 経歴
- 2009年 帝京大学 医学部 卒業
2009年 九州大学病院 入職
2011年 福岡赤十字病院 入職
2024年 エミナルクリニック
福岡天神2号院 院長就任 - 得意分野
- 美容医療
医療ダイエットに関する
よくあるご質問
エステ痩身との違いを教えてください
エステ痩身はマッサージや機械によって代謝を上げることができますが、脂肪細胞を破壊することはできません。医療痩身では医療機器によって脂肪細胞を破壊できるため、リバウンドのリスクが非常に少ないと言われています。
どのぐらいで効果が出ますか?
施術によって異なりますが、施術から2週間後に効果を感じる方が多くいらっしゃいます。ダイエット薬の内服、栄養士による食生活改善サポートなどを併用していただくとより効果的です。(※効果には個人差がございます)
施術は痛くないですか?
痛みには個人差がありますが、当院では通常のハイフよりも痛みを格段に削減した「UTIMS」という機械を採用しております。我慢できないような痛みはございません。脂肪冷却やEMSについても、レベルを調整しながらの施術が可能です。
もともと太りやすいのですが、痩せられますか?
当院では医療機器での施術やダイエット薬、医師や栄養士による食生活改善サポートなど、医療機関ならではのダイエットメニューをご用意しております。 激しいトレーニングや過度な食事制限はございませんので、今までダイエットが続かなかった方も効果を実感していただけます。※個人差があります。
本当にリバウンドしないですか?
ご肥満体質の原因となる脂肪細胞を医療機器によって破壊できるため、リバウンドのリスクが非常に少ないと言われています。
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